講談社学術文庫
性の民俗誌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061596115
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C0139

出版社内容情報

「一夜妻」「一時女郎」「女のよばい」「いざいほう」等々、わが国には、古来特色ある性にまつわる民俗が存在し、さまざまな形で各地に伝承されてきた。こうした性風俗の実態は、部外者へ明らかにされることはない。『伊勢物語』等の古典文学、『日本書紀』等の史書から民謡までもあまた渉猟し、日本人の性への意識と習俗の伝統を、民俗学的見地からたどり返す。

おまつり/一生一度のほててんご/寝殿/一夜妻/一時女郎/夜妻・朝妻/神の嫁の選定/初夜の権利/浮気のさび/東枕の窓の下/よばい/かよう男/男を待つ文学/鐘に恨みは/女のよばい/色好み/うわなりねたみ/いなみ妻/遊女の発生/情死/心中死まで(1)/心中死まで(2)/密通/妻敵討ち/伊勢の留守/ぼんがま/性教育/ふんどし/田の巫女/赤不浄/私生児/くなどの神/中棒/くぼの名は/女に笑われぬ男


池田 弥三郎[イケダ ヤサブロウ]
著・文・その他

内容説明

「一夜妻」「一時女郎」「女のよばい」「いざいほう」等々、わが国には、古来特色ある性にまつわる民俗が存在し、さまざまな形で各地に伝承されてきた。こうした性風俗の実態は、部外者へ明らかにされることはない。『伊勢物語』等の古典文学、『日本書紀』等の史書から民謡までもあまた渉猟し、日本人の性への意識と習俗の伝統を、民俗学的見地からたどり返す。

目次

おまつり
一生一度のほててんご
寝殿
一夜妻
一時女郎
夜妻・朝妻
神の嫁の選定
初夜の権利
浮気のさび
東枕の窓の下〔ほか〕

著者等紹介

池田弥三郎[イケダヤサブロウ]
1914年、東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。国文学者。民俗学者。慶応義塾大学教授、洗足学園魚津短大教授を歴任。NHK解説委員、同用語委員、国語審議会委員等もつとめた。1977年、紫綬褒章受章。1982年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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半兵衛

3
夜這いに対する考察、古代の支配者が好色であらねばならぬ理由、など。古くから伝わる神事や文学、風習など、性を排除した視点で見たり伝えたりすると良く分からない事が多い。古代の人間が今の日本人を見たら、なんと味気ない生活なんだと思うだろうか。ふんどしが持つ意味が個人的にはイメージと真逆で、それでいて納得でき、読んでいて快感を得た。語源系や由来系の話に弱い僕なのです。2013/11/23

misui

1
ざっと再読。元が雑誌連載なので少し散漫ではあるけれど読み物としては面白い。「言語による記録というものは、言語表現の類型や制約によって、事実そのものを写し出してはいないのである」とは至言だ。2009/08/17

いちはじめ

1
民俗学で避けられがちな性に関する研究。内容はいたって真面目で堅実2003/08/20

Gen Kato

0
いかにも折口信夫門下。池田弥三郎なので洒脱なユーモアも交え読みやすく楽しい。2015/06/01

Isao Nakasuji

0
題名の通りの書。日本のいにしえからの「性」について考察がなされている。ただ、民俗誌とはあるけれど、直接的なフィールドワークなどには基づいておらず、古歌や民謡、柳田国男や著者の師になる折口信夫などからの引用が多い。おもしろく読むことができた。2013/08/09

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