内容説明
著者はつとにすぐれた文章家としてきこえたが、話芸においても卓越し、独自の風格をそなえていた。いかにもやさしそうに見える表現の中に、重要なことはしっかりとおさえ、深い洞察を包みこんで、シェイクスピアの作品のひとつひとつを、みずみずしく、ふくよかないのちをもったものとして、滋味あふれる口調で語っている。人間世界の面白さがイングリッシュ・ヒューマーのゆたかな味わいの中に生き生きとつたわってくる名講演集。
目次
シェイクスピアのことばから
シェイクスピアの文学
『ハムレット』
『ロミオとヂュリエット』
『ヴェニスの商人』
『マクベス』
『あらし』