講談社学術文庫<br> 日本詩歌読本

講談社学術文庫
日本詩歌読本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 273p
  • 商品コード 9784061587670
  • NDC分類 911.04

内容説明

本書は、詩歌の主題の時代的変化、女性の恋歌、長歌と旋頭歌、和歌の中の花、連句と歌謡などを語りながら、日本詩歌の特徴とその魅力を歴史的に考察したものである。著者の柔軟で豊かな視点は、世界的な広がりをもつ詩意識に連動して、たとえば、『万葉集』に人間の戦いのドラマを見、『新古今和歌集』に暗く思いつめた忍ぶ恋を指摘する。かつてないこれらの鋭い問いかけは、そのまま一種の比較文化論、日本文化論にもなっている。

目次

第1章 詩歌の主題の時代的変化
第2章 独り寝のテーマについて
第3章 女性の恋歌1―大伴坂上郎女と額田王
第4章 女性の恋歌2―笠女郎と狭野茅上娘子
第5章 女性の恋歌3―和泉式部
第6章 長歌と旋頭歌について
第7章 和歌の中の花
第8章 歌人の視点・その変遷
第9章 連句と歌謡

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

奥野満

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歌に宿る遠き世の人々の思いが、 現代一流の詩人そして鑑賞者の言葉によって蘇る。 平安時代の女官たちがなぜかくも詩文に長じていたか、 といったことや、恋愛という主題が緻密に高められていった理由など、時代背景と共に文学を読み解いていく。 広く深い知識と豊かな感性を併せ持つ著者でなければなせない業が横溢する良書。 あはれの感覚に一歩近づけた気がする。

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