講談社学術文庫<br> 蜻蛉日記 〈上〉

講談社学術文庫
蜻蛉日記 〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061582361
  • NDC分類 915.33

出版社内容情報

【内容紹介】
平安朝最初の女流文学『蜻蛉日記』は、美貌と歌才をうたわれた作者が摂関家の錚々(そうそう)たる貴公子兼家に求婚されたことに筆を起こし、以後21年間の結婚生活を描いた作品である。夫に純粋な愛情を持ちつづけた作者は「三十日三十夜はわが許に」を希求するが、多情な兼家の漁色癖に悩み苦しむ。しみじみ蜻蛉のごとき我が身と観じて、閉ざされた貴夫人のはかない結婚生活をあえて公開し、世の女性の「例(ためし)にもせよ」と述べている。(全3巻)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aka

2
一夫多妻制だった平安時代。作者の藤原道綱母は、夫兼家を一途に想うが、兼家は才色家でフラフラしている。面白いと思ったのは、兼家が3人目の恋人の所に通いつめている時、作者が1人目の妻時姫に同情を求めるが、時姫は「私はあなたが現れた時が一番不安でした」とあしらう場面。嫉妬深く気の強い作者だが、才色兼備で時姫からは警戒されていたようだ。これらのやりとりを短歌で贈りあってるのも◎。母の死、父の単身赴任、姉の引越しなど心の拠り所がなくなり不安定だが、兼家の病気をきっかけに愛が深まるなど作者の気持ちの浮き沈みが激しい。2022/06/28

シャンピー

1
ヤンデレ日記。ひどい浮気性の夫でも、一途な想いは変わらない健気な作者に同情。楽しいほのぼのしたようなシーンはあまりなく(作者が意図的に省いている?)、それがまた作者の人生の波乱万丈さを際立てている。2011/07/05

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