講談社現代新書
天皇論を読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 225p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061496880
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0221

内容説明

明治以降、日本人は天皇をどのようにとらえてきたのだろうか。福沢諭吉の『帝室論』からビックス『昭和天皇』まで、代表的な著作を読み解く試み。

目次

1 戦前編(『帝室論』福沢諭吉;『大嘗祭の本義』折口信夫 ほか)
2 戦後編(1)一九八〇年代まで(『現代政治の思想と行動』丸山真男;『天皇制国家の支配原理』藤田省三 ほか)
3 戦後編(2)一九九〇年以後(『象徴天皇という物語』赤坂憲雄;『近代天皇像の形成』安丸良夫 ほか)
4 天皇論の系譜(「国体」の登場;久米邦武の筆禍事件、喜田貞吉の南北朝正閏問題 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

9
福沢諭吉の『帝室論』が取り上げられている。帝室論については知らなかったので興味深い内容。「福沢は、己れ自身が皇室に対する敬愛の情を持っていたというよりは、その影響力、特に軍人に対する影響力を認めていたのであろう。『帝室論』の中でも、西南戦争のあと、臨時に兵士として雇われた旧藩の士族たちが、後の職のあてもないまま、天皇のねぎらいの言葉一つで解散し、暴動を案じていた福沢を感服させた話が伝えられている。福沢は、帝室の政治的・軍事的利用価値の高さに着目しているのである」2022/02/23

やまぐてぃ

1
タイトル通り、明治以降の天皇論を著者のスタンスを明らかにしながらその概要を述べ、少し検討を加えている。天皇が万世一系たりえたのは日本文化の中にあったからこそだと思うので、日本人の天皇観を論じた天皇論は日本人論でもあると感じます。日本人の中において天皇論がどう変遷したかがよく分かった。2013/07/07

悸村成一

0
いわゆる誤報・虚報のオン・パレード。代理であり委任されていない僭主である大和朝廷に関する発表・報道・論評は悉く誤報にすぎない。政治に分類される所以か。図書館本。 1182015/07/21

じろう

0
多彩な内容で面白い。和辻の戦前の日本天皇論の一神教より優れているというアクロバット的論拠がすごい。幕末期国学者の六人部是香の日本人の性論が神がかったバカバカしさ。2021/02/25

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