講談社現代新書<br> 江戸の性風俗―笑いと情死のエロス

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講談社現代新書
江戸の性風俗―笑いと情死のエロス

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061494329
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C0221

内容説明

猥談に興じ春画を愉しむおおらかな性。男色は輝きを失い恋は色へとうつろう。性愛のかたちから江戸精神史を読みかえる。

目次

第1章 川路家の猥談
第2章 京都慕情―雅びとエロス
第3章 春画の効用
第4章 薬としての男と女
第5章 男色の変容
第6章 肌を許すということ
第7章 恋のゆくえ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

44
表題からすると露骨な風俗の本を想定してしまうが、なかなか真摯な解説が面白かった。貝原益軒な結構、熱心に周囲に説いたり、書物でも日々の性生活の効用を説いていたらしいのは想像できる。北斎、写楽、歌麿等は春画で専ら生活を営んでいたのも有名。その流れ~性行為を刷り画で解説し、それを手本にして行為を行った男女が関節外れの偉い事になったネタも載っている。今のようにネットどころか写真、Tv画像のなかった時代、想像を逞しくさせる知恵がおおらかな感覚で共有されていた温度が彷彿とする。2012/09/13

fseigojp

21
この著者の作品にはずれなし2017/05/21

鱒子

20
図書館本。面白かった。ムスメに「こんなタイトルの本借りて恥ずかしくないと!?」と言われましたが、ちっっとも恥ずかしくないです、ハイ 。面白かったのですが、難を言えば、江戸時代のご家庭の資料が少ないかなー。「川路家」以外の埋もれた資料があれば、もっと読みたいですねー。男色の話も面白かった! 男尊女卑の不自由の中で花開いた江戸文化。西洋文化に押された明治から続く現代は、男女平等でありつつも、あらたなステージに移行している気がします。しかしそれは、じつは温故知新!?2016/07/12

SGM

9
★★★学者さんだけあって、大量の史料をもとに書かれていて非常に勉強になった。個人的にはなんとなく読みにくい文章なのだけど、それを差し引いても面白く読めた。とくに言葉の変遷。痴漢とか不倫、密通、肌を合わせるといったもともと?の意味合いなどについてはなかなか興味深かった。先日読んだ『小説の言葉尻をとらえてみた』にも安易に誤用とは言えないよみたいなことが書かれていたが、言葉の変遷を思えばそれもそうだなぁと。心中への民衆の過剰な興味もすごい。当時の人たちにとっては心中も立派な娯楽だったのかもなぁ。2018/09/23

印度 洋一郎

7
幕末の勘定奉行、川路聖謨(としあきら)の日記を中心に、江戸時代~明治時代の日本人のSEX観を見る。当時、幕臣というエリート層の家庭でも日常会話に堂々と下ネタが語られていた。夫婦、親子でSEXに関する話題に笑いころげ、ジョークを飛ばし、日本人は大らかな民族だったのだなぁ。明治時代では、文豪・徳富蘆花の解放的過ぎる日記(バックからやった、とか書いてあるし)や、東京市内での男色の横行による「少年狩り」など、興味深い事例が続々。江戸初期の大名同士の切ない恋模様の記録などは、実名であり、今でいうと「やおい」だ。2013/11/26

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