内容説明
デカルトが発見した「1行」の真の由来とは?アキレスと亀の対話をひっくり返すと? ん? ワープロ頭っ転けゲームに、あっと驚く将棋ゼロ手詰め。んん?? 常識なんかくそくらえ!ナンセンス小噺から夫婦の快逆的会話まで、マジメ族を挑発する薄乱狂気の書。
目次
第1章―脱センスるナンセンス
第2章―ヒッ常識!
第3章―ナンセンス詩人の発想
第4章―快逆ナンセンス
第5章―鏡異の過画見をのぞくと
第6章―意味テーションから難船ス
第7章―「ん」?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rabbitrun
3
ルイス・キャロルやジョイスの翻訳で知られる著者が30年前に発表したナンセンス礼賛のエッセイ。あとがきから始める、執筆中に愛猫にキーボードの上を歩かせる、ゼロ手詰めの将棋の奇問を繰り出す等々の発想は今読み直しても新鮮。著者が鬼籍に入り、本書が絶版、稀覯本になっているのは何とも惜しい。2016/09/17
arekcey
2
ウディ・アレンの話題に入った時に文体がシームレスに淀長節入るのは笑えたけどね。2018/06/10
呉下の阿蒙
2
言われてみれば確かに「宛字は、どれも非常に真面目くさった顔をしたナンセンスに見えて面白い。」翻訳は擬態。第4章の寸劇が好き。感心し通しの一冊。ナンセンスな感想を書けないのが残念だ。2018/01/19
真塚なつき(マンガ以外)
1
追悼。追討?2016/08/03
真塚なつき(マンガ以外)
1
「彼のナンセンスは意味の欠如なのではない。それは意味のパロディなのであって、そこが彼のナンセンスの意味なのだ」2010/02/11