角川選書<br> 闇の歴史、後南朝―後醍醐流の抵抗と終焉

角川選書
闇の歴史、後南朝―後醍醐流の抵抗と終焉

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047032842
  • NDC分類 210.45
  • Cコード C0321

内容説明

戦国の世へと傾斜する室町時代の歴史の中で、旧南朝勢力は、最後の光芒を放つ。かつて約60年にわたって北朝と対峙し続けた南朝勢力が、両朝合体と同時に消滅するはずはなかった。旧南朝の皇胤たちは、室町幕府の抱える諸矛盾と結びつくかたちで、さまざまな「抵抗」を示す。その最たるものは、内裏を襲撃して三種の神器の一つである神璽を持ち去った「禁闕の変」であった。しかし彼らはやがて抹殺される。史料によってその動静が確認できるのは、合体後約90年間である。近・現代史にも影を落とすその歴史に光を当てる。

目次

序章 後南朝とは
第1章 南北合体、一天平安
第2章 後亀山法皇とその周辺
第3章 南朝皇胤と室町幕府
第4章 禁闕の変
第5章 長禄の変
終章 後南朝の終焉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

4
1995年初版。分裂していた南北朝が、足利義満によって合一されたのちの南朝の話・・・。全く知らないことばかりでした。ただ、関心がある古代史的に言えば、三種の神器のうち、鏡と剣は新しいものであるとの認識が『神皇正統記』に記されていることが、新しい学びでした。2016/12/29

CJ

4
室町時代は幕府・北朝側から見てもかなりグダグダな時代ですが、それを覆せなかった南朝側もやはり一枚岩ではなかったんだなあと感じさせた一冊。後年になるに従い、どちらかというと幕府に抗するための旗印として担がれることが多い印象でした。最後の方に出てくる小寺藤兵衛は、黒田官兵衛の小寺氏でいいんでしょうかね?2012/05/14

匂當内侍

0
書庫公開2017/04/13

unizm

0
「南北朝合体」後も少なくとも60年くらい南朝の後胤たちは様々な形で生き続け、ある者は陰謀に巻き込まれ、またある者は自らも望んで再興に向かっていったようです。2010/08/21

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