出版社内容情報
東北某県の希望ヶ丘開拓村で起きた奇怪な連続殺人事件,梟だけがその一部始終を見ていた…映画の全てに精通した老監督はシナリオに静かな怒りをこめ,セットの図面を描き,俳優の衣装までデザインした.撮影はいかに進んだか.
目次
ふくろうは何をみたか―映画つくりの実際
撮影日誌
シナリオ ふくろう
著者等紹介
新藤兼人[シンドウカネト]
映画監督、シナリオライター。1912年、広島に生まれる。山中貞雄の『盤岳の一生』に感激、映画に志す。34年、新興キネマの現像場に入る。以後美術部、脚本部を経験、松竹大船撮影所の脚本部に移る。50年吉村公三郎、殿山泰司らと独立プロダクション「近代映画協会」設立。02年文化勲章受賞。映画一筋70年。代表監督作品『愛妻物語』『原爆の子』『裸の島』『鬼婆』『ある映画監督の生涯』『午後の遺言状』『三文役者』。最新作『ふくろう』
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