出版社内容情報
日付と曜日,天気を書く.あとは自由の世界.仕事のこと,近所の様子,家の中など,自分のまわりに目を向けてみる.いつからでも始められる,続けるための日記手引き書.作家たちの赤裸々な日常生活も,日記からのぞけます.
内容説明
絵日記、交換日記、旅日記…人はどんな日記をつけてきたか。日付、天気、あとは何を書くのも自由。あとで忘れてしまうことを記しておく。書きたくないとき、続けられないとき。日記から文学が生まれる。
目次
1 日記いろいろ(絵日記;日記へ ほか)
2 日記はつけるもの(「書く」と「つける」;日付と曜日 ほか)
3 日記のことば(手書きの文字;はじめての日記 ほか)
4 日記からはじまる(まず、つけてみる;夕立の二人 ほか)
5 あなたが残る日記(一〇大ニュースを決める;東京の日々 ほか)
著者等紹介
荒川洋治[アラカワヨウジ]
現代詩作家。1949年福井生まれ。1972年、早稲田大学第一文学部文芸科を卒業。1980年より文筆に専念、詩、詩論、文芸時評などを発表。TBSラジオ「日本全国8時です」(火曜朝8時)に出演中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
26
文豪と呼ばれる人々の日記を紹介したもの。地の文で表われる著者ご自身の雰囲気が良い。のんびりというか、なんというか。日記世界というのも不思議なものである。単なる覚え書きであろうとも、必ずそこにひとが出てしまう。私も手書きで日記をつけている。習慣を大切にしようと思う。2014/03/12
Tui
24
詩人による日記のススメ。なめらかな文章で、色々な日記のかたちを呈示してくれる。閃きの記録、マーキングという要素が日記にはあるなと感じ、改めてつけたくなったのも事実。でも、誰に見せるためでもないものを目に見える形で残す、ということにためらいがある。著名人の日記が没後公開されるように、極めて個人的な諸々が図らずも日の目をみてしまう危険ツールでもあるし。好きでつけた日記に自らの晩節を汚されるのってヤだなーとまで考えてしまう。ってそんなに読まれたくないことを普段行い考えてるのか私?と予想外の自省に発展しましたよ。2016/06/30
Quijimna
10
どんな「私」でも、「私」がいれば日記は成り立つ。一個の「私」を、このもやもやした世界のなかから、もやもやした自分のなかから取り出していくためにも日記は欠かせないものだと思う——— さすが詩人。フィールドノートに通じるものもあり、興味深かった。★★★★☆2016/12/08
森
8
図書館で借りた。読んだ、しかしながら・・・・、面白い内容でもなく特段得るような手法が書いているわけでもなく、残念。2015/06/20
ハルバル
6
もう10年以上日記をつけている。生きているうちの半分くらいは日記をつけていることになる。大したことを書いているわけでもない、字も汚い(他人には絶対読めないだろうから、ある意味では安心笑)、面倒くさくてつけない日もあるし、こんなの書き続けてどうするんだと疑うときもある。それでも書き続けてきたのはなぜだろうか。他の人はどういう日記をつけているんだろうか。そういう疑問が湧いてきたのでこれを読んでみた。うん、私の日記の自由さは相当のものだなと思う。これでいいのだ。たぶん、これからもつけ続けていくのだろう。2017/11/07