内容説明
葛西善蔵の死とともに日本の純文学は滅びた、といわれる。家庭を捨て、生活を放擲し、無頼とも頽廃ともいわれ、自ら作り出した悲惨を描くことに生涯を賭けた作家の真実を、石坂洋次郎、有島武郎、太宰治、宇野浩二、牧野信一、嘉村礒多ら文学仲間と女たちとの身を削る交流の中から現代に救い出す。同郷津軽出身のルポライター渾身の評伝文学。
目次
第1章 故郷
第2章 雪をんな
第3章 奇蹟
第4章 おせい
第5章 三宿
著者等紹介
鎌田慧[カマタサトシ]
1938年青森県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。業界誌記者などを経て、フリーのルポライターとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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