出版社内容情報
具体的なエピソードから,ことばをめぐるさまざまなテーマを考える.その根底には,言語を階層化し,ことばの過去の状況を理想化して,変化を嫌悪する言語保守主義との対決姿勢がある.たたかう言語学者のエッセイ集.
内容説明
具体的なエピソードから、国家語と地域語、国語と方言、漢字問題、少数言語といったテーマを考える。言語を階層化し、過去の言語を理想化したり、ことばの変化を嫌悪する立場と対決し、ことばの自由をもとめて、切実にときにはユーモラスに議論は進んでいく。ことばと社会を考えつづけてきた、たたかう言語学者のエッセイ集。
目次
ことばのひびき(こどもことばのかがやき;色彩豊かなアイヌ語ジビキ;日本人が文字を持ったわけ ほか)
たたかうことば(法廷にたつ言語;オトこそ資本、意味は利息;チォエさんの要求に思う―民族呼称と差別 ほか)
小さなことばへの旅(小さな民の声の歴史;バスクの夕べ;石浜文庫の『ビロビジャンの星』 ほか)
著者等紹介
田中克彦[タナカカツヒコ]
1934年兵庫県生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科、一橋大学大学院、ボン大学哲学科で、言語学、民族学、文献学を学ぶ。一橋大学名誉教授、中京大学教授
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