出版社内容情報
田螺(たにし)とエスカルゴ,塩魚汁(しょっつる)とアンチョビソース….日本と海外の料理には驚くほど似たものがある.人間の食の探究がうみだす類似性に食文化のすばらしさを見る.食の冒険家が縦横に語る食欲倍増のおいしいもの陳列館.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
niz001
4
いつもの小泉節、酒だけで1章使うのはどうよ?と思うけどそれも含めていつもの小泉節。文化出版局→岩波だけあってダジャレとか変な擬音は少なめ。2018/06/26
Anthony
3
似た食材、似た料理を和洋で対比しながら短いエッセイをまとめた本。一つ一つがなるほど、と思わされるけど、沢山読むと食傷気味になるので、だらだらと1ヵ月超にわたり読んだ。1985年の本を2002年に文庫化された本だが、今でも中身は違和感がない。日本の西洋食化はある程度進んで、80年代からは変わっていないのかもしれない。逆に、和洋折衷は色んな方向に進んでいるんだろうけど。2019/06/07
★★★★★
3
茶碗蒸しとプリンのような、日本と外国の似たような食品を比較して取り上げ、その共通点と相違点を柔らかい口調で自在に論じていく食文化エッセイ。日本の伝統文化バンザイな口振りは『美味しんぼ』みたいでちと辟易だけど、東農大教授の肩書きは伊達じゃないと思わせる薀蓄っぷりが楽しい一冊でした。私、この人の文章わりと好きなのよ。 2010/01/08
もけうに
2
気軽に読める食文化蘊蓄本。食文化に優劣は無いと思うので、日本食万歳すぎる記載にやや辟易。もっとフラットな視点で書いて欲しい。2019/04/21
ぽて子
1
日本を賛美しすぎるきらいはあるけど、食べ物にまつわる蘊蓄が楽しかった。特にお酒の項目がよかったなあ。そういえば日本で酒といえば米の酒だよね…2011/08/06