内容説明
身体の快楽が推し進めた椅子の変容の歴史、「もの」の蒐集から仏革命をへて美術館・博覧会を作り上げていったブルジョワジーのイデオロギー、キッチュ王ルートヴィヒ二世が心血を注いで建てたまがいものの城、巨大主義に取り憑かれたヒトラーの建築都市。「もの」に凝縮されている文化や社会の無意識を探る記号論的思考の労作。
目次
第1章 「もの」と身体(文化を創造する身体;椅子の変貌 ほか)
第2章 コレクションから展示へ(「もの」を蒐集する;美術館と「芸術」の発生 ほか)
第3章 虚構の王国(ルートヴィヒ二世の城;一九世紀の帝国幻想 ほか)
第4章 ヒトラーの都市(ナチズムとモダニズム;独裁の現象と公理 ほか)
著者等紹介
多木浩二[タキコウジ]
1928年生まれ。東京大学文学部美学美術史学科卒業。東京造形大学教授、千葉大学教授をへて、評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 追憶 〈上〉 岩波文庫