内容説明
経済的不況よりもはるかに深刻な「生きる意味の不況」の中で、「本当に欲しいもの」がわからない「空しさ」に苦しむ私たち。時には命をも奪うほどのこの苦しみはどこから来るのか?苦悩をむしろバネとして未来へ向かうために、いま出来ることは何か?生きることへの素直な欲求を肯定し合える社会づくりへ、熱い提言の書。
目次
1 「苦悩」の正体(「生きる意味」の病;「かけがえのなさ」の喪失)
2 数値化と効率化の果てに(グローバリズムと私たちの「喪失」;「数字信仰」から「人生の質」へ)
3 「生きる意味」を創る社会へ(「苦悩」がきりひらく「内的成長」;「内的成長」社会へ;かけがえのない「私」たち)
著者等紹介
上田紀行[ウエダノリユキ]
1958年東京生まれ。1989年東京大学大学院文化人類学専攻博士課程修了。専攻は文化人類学。東京工業大学大学院助教授(社会理工学研究科・価値システム専攻)
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