岩波文庫<br> 九十三年(きゅうじゅうさんねん) 〈上〉

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岩波文庫
九十三年(きゅうじゅうさんねん) 〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 323p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784003253205
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

出版社内容情報

フランス大革命期の反革命運動ヴァンデの反乱を主題とした作品.「過去」「現在」「未来」の化身である3人の主人公は,いずれも自らの政治的信条を断乎として曲げず,あるいは断頭台上の露と消え,あるいは自殺し,あるいは闇に中にその姿を没する.人類愛,人類の進歩への信仰をのべた19世紀フランス歴史小説の雄作.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

19
表紙見返しで、革命期の反乱 とある。 1874年初出。 従軍女酒保商(ヴィヴァンディエール) が何度も出てくる。 こんなのは初めて知った。 従軍慰安婦ではなくて、 Wikipediaによると、 「従軍商隊女性のこと。 部隊にワインを販売したり、 部隊内の酒保(カフェテリア)で業務を行った。」 アル中になりそうな印象を受けた。 共和党は青で、王党は白と、 色分けが鮮明である(29頁)。 乞食曰く、 「貧乏人と金持ち、こいつがまことに 困ったことなんでがすよ。 一切の禍いのもとでごぜえますよ。  2014/06/17

Fumoh

2
1793年は、革命の転換点となった年である。ルイ十六世が処刑され、革命政府はついに一線を越えてしまった。議会は他国から攻撃にさらされる中、さらなる既得権益の破壊に着手した。それが聖職者弾圧で、これはつまるところカトリックの教えを相対的なものと捉え(つまり無神論)、政府に従属させる意図が込められていた。また対外戦争のための無茶な徴兵などがたたって、北西部のヴァンデ地方で王党派の反乱が起こる。これを共和国政府は、徹底的に殺戮する。それが1973年ヴァンデ反乱で、最終的に革命政府はカトリック弾圧を間違いだったと2024/03/25

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