出版社内容情報
魏・呉・蜀三国対立時代の中国．変転きわまりない局面のなかで，劉備・関羽・張飛の義兄弟と師孔明，あい対する曹操・曹丕の親子，また孫権など，知力と武勇のかぎりをつくして戦う英雄豪傑たち．そしてついに晋に統一されるまでを描いた一大ロマン．気品ある清麗な名訳に北斎門下の鬼才葛飾載斗の版画を多数加えた完訳決定版．
内容説明
桃園で供物をととのえた３人は、再拝して誓いの言葉を述べる。「ここに劉備、関羽、張飛の３人、兄弟の契りを結び、心を一つにして力を合わせ、苦難にあい危険にのぞむものを救けて、上は国家の恩にむくい、下は民草を安らかにしたい」と。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
56
第一巻の見どころは劉備・関羽・張飛の桃園の誓い。だが、これは巻の最初の方で、そのあと漢末期の世相の乱れが描かれていく。無力の天子を戴いて専横を極める者たちの中で、強大な権力を持ち始めた董卓と養子の呂布のもとに美女が。巻の最初と最後に名場面が描かれ、次巻へ。2020/03/30
優希
35
久々に三国志を読みました。吉川英治訳のものより展開が早い気がします。2024/01/17
たつや
14
生まれて初めての三国志です。漫画も、アニメも、映画も、ドラマも何も見たことありません。歴史の授業？？記憶にありません。なので、純粋に読めたと思いますが、文章が読みづらく、難しいですね。そう言う意味では、吉川英治版を読みたかったんですが、最寄りの図書館にはこれしかなかったので、時間がかかっても、もう少し、できれば全巻読んでみたいと思います。2016/05/05
HaruNuevo
8
実に久しぶりの演義三国志。 こんなに展開速かったっけ？と思いながら読む。徐州への復讐行のため主力がごっそり居なかったとはいえ、荀彧、程昱といった智謀の士が留守を守る曹操本拠を攻め取った呂布を一人で支えた陳宮は凄かったんだな。 あと、後に魏の名政治家となったような賈詡がなんで李傕や郭汜のような暴虐の将に仕えていたのかよくわからんなーと思いながら読んだ。2023/11/05
よしひろ
7
たくさんの人物が登場し、壮大なスケールで戦が始まる。呂布の存在が目立つ。2016/03/25
