岩波文庫
仮名手本忠臣蔵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 202p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003024119
  • NDC分類 912.4
  • Cコード C0195

出版社内容情報

赤穂浪士の仇討を題材にした「仮名手本忠臣蔵」はまことに日本戯曲の華である.その挙がかくも高き名を馳せえたのは,一つにこの傑作に負うところが多い.現在でも我々はほとんど「忠臣蔵」を通してしか,この仇討を理解していないのではなかろうか.付載した「古今いろは評林」はこの「忠臣蔵」の昔(天明5年)の優れた研究書である.

内容説明

赤穂義士討入事件の発端となった浅野内匠頭の刃傷切腹の四十七年後、寛延元年竹本座初演。歌舞伎でも最大の当り狂言の一つ、当時の劇評『古今いろは評林』を併収。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koning

33
中々に戯曲のお約束がわからぬまま読み出すというおばかなことをやったので、ただなんとなく読み終わっただけという体たらく。ただセリフ廻しのテンポの良さというか語呂の良さは楽しいところ。ナヲスだののつかいわけがわかりゃもうちょいすんなり読めるんだろうか(ということで、また後で読み直しだぁね2015/12/03

金吾

16
独特な言い回しがあり意味を考えながら読む部分もありましたが、浄瑠璃で有名な作品だけありテンポが非常にいいです。古今いろは評林も興味深かったです。2021/05/04

絶間之助

4
歌舞伎座で通狂言を連続して見るので、原作も読んでみようと思いました。中々、読みにくいですが、はまり込むと面白いですね。登場人物が躍動しています。 歌舞伎ではあまりやらない二段目、九段目、十段目。読んでみると加古川本蔵が重要な役であることが分かりますね。由良之助と対照的な家老です。1月の歌舞伎座でかかるので楽しみです。 歌舞伎と原作との違いも面白い。五段目の定九郎、歌舞伎では唐突に出てきて妙にカッコ良いですが、原作では本当に嫌な奴です。後の「古今いろは評林」で仲蔵の仕内が評判を得たりとの評。落語通りでした。2013/12/04

rouningyou

3
お軽勘平といっても、歌舞伎やなんかの素養もなく、なんとなく古い芝居の定番かなと思っていたが、仮名手本忠臣蔵というこの芝居全十二段一つずつに対応する落語があるくらいだという。昔の人は四段目といえば塩冶判官切腹、五段目六段目といえばお軽勘平と情景も浮かぶほどの常識だそうで、現在の感覚とは随分の断絶があるようだ。テキストを読んでも意味わからんところも多くピンとこないのでネットの動画で文楽の仮名手本忠臣蔵を見ながら読みすすめた。こう言った型を身につけないと落語でさえすんなり笑えないのかと遠い道のりにため息。2014/01/20

garyou

2
評判記がおもしろい。これによると、栄屋が定九郎のこしらへを変へたのは、初役のときではないとある。ほほう。2013/03/14

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