同時代ライブラリー<br> 蝦蟇の油―自伝のようなもの

同時代ライブラリー
蝦蟇の油―自伝のようなもの

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  • サイズ 新書判/ページ数 361p/高さ 16X12cm
  • 商品コード 9784002600123
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0374

出版社内容情報

日本を代表する映画監督が,自らの青春を回想する待望の自伝.少年期にはじまり,『羅生門』でヴェニス映画祭グランプリを獲得するまでが,大正・昭和の世相を背景に語られ,巨匠の創造の世界へとみちびかれる.

内容説明

日本を代表する映画監督黒沢明が、自らの青春を回想する待望の自伝。少年期の思い出にはじまり、映画との出会い、助監督時代を経て鮮やかなデビュー作『姿三四郎』から、『羅生門』でヴェニス映画祭グランプリを獲得するまでが、大正・昭和の世相を背景に語られ、読者は巨匠の創造の世界へみちびかれる。

目次

1 旧友交歓
2 赤く長い煉瓦屏
3 迷路
4 長い話
5 用意、スタート
6 「羅生門」まで

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りんふぁ

3
世界の黒澤、もっと固くて偏屈な感じの人かと思っていた。繊細で優しくて、とっつきにくく感じていた黒沢作品が身近に感じられるようになる自伝でした。2017/07/09

Yuichiro Nakatsuka

1
『羅生門』製作までの半生を振り返る自伝。とても平易な文章で読みやすい。脚本家としての優れた一端が窺われる。P.C.Lに助監督で採用された者の中で、大学出でないのは彼だけだった。だが、学歴はないが教養はあった。そうした彼の資質を見抜き採用を進言した山本嘉次郎の慧眼は流石だ。後年、似たような経緯で三船敏郎も彼によって東宝入りする。師山本に対しての感謝の気持ちが行間から滲み出ている。そしてもう一人、早逝した兄丙午の影響なくして映画監督黒澤明の存在はなかっただろう。兄に対する敬愛と思慕の情もまた行間に溢れている。2020/04/17

0
黒澤明って幼少時、発育不全?気味だったとは意外な話。 関東大震災のときの朝鮮人虐殺のことも書いてあった。2017/10/27

tsukamg

0
黒澤明自伝。生い立ちから「羅生門」まで。過去の思い出に対して、今起きたことのように喜怒哀楽をぶつけている。だが陰性のものではなく、カラッとしている。もちろん黒澤明にも闇はあり、自殺未遂を起こしたこともあるのだが、そうしたことは案外自分ではわからず、叙述できないものなのかもしれない。2016/09/10

上高野

0
1990年3月初版、1990年4月18日読了。その後何度か読み返している。 黒澤さんが生涯の師と敬愛した山本嘉次郎監督とのエピソードが印象深い。1994年11月、黒澤さんの京都賞受賞後、記念のワークショップがあり、一観衆として国際会議場で話をきくことができた。生涯の思い出だ。2016/07/16

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