出版社内容情報
著者は,近世社会の基礎構造,政治権力,鎖国,都市,身分制等の研究で多大な業績をあげ,戦後の日本近世史研究を主導してきた.精緻な実証と研ぎ澄まされた論理による斬新な問題提起は,その後の研究に明確な方向性を与えてきたが,本著作集では,その中から代表的な著作・論考を精選し主題別に編集した.
目次
十六・十七世紀の東アジアと日本
近世封建制論をめぐって
近世の政治と経済(1)
一九七五年の歴史学界・近世
中世から近世へ
太閤検地と幕藩体制
民衆生活の進展
東アジアにおける幕藩体制
十六世紀後半の日本―統合された社会へ
『国史上の社会問題』解説
世界史を洗い直す
「近世」とはなにか
時代区分論
著者等紹介
朝尾直弘[アサオナオヒロ]
1931年12月17日生まれ。1954年、京都大学文学部史学科卒業。1954年、京都大学大学院文学研究科修士課程(国史学専攻)入学。1956年、同課程修了。1956年、京都大学大学院文学研究科博士課程(国史学専攻)進学。1959年、同課程単位取得。1960年、同課程退学。1960年、京都大学研修員。1963年、堺市史続編編集主任。1964年、京都大学文学博士の学位を受領。1968年、京都大学文学部助教授に就任、国史学第二講座。1973年、歴史科学協議会代表委員。1980年、京都大学文学部教授に昇進、国史学第二講座を担当。1981年、ハーバード大学日本研究所招聘学者として渡米。1983年、冷泉家時雨亭文庫研究員。1985年、社団法人部落問題研究所嘱託研究員(現在まで)。その他、多くの役職に就く。1999年、紫綬褒章受章。2000年、泉屋博古館理事に就任(現在に至る)。2002年、京都橘女子大学客員教授。1994年、『日本の近世』編集で毎日出版文化賞特別賞受賞
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