出版社内容情報
「湾岸戦争症候群」被害の実態を追究しようと国連経済制裁下のイラクに入ってから13年,空爆下の取材を敢行.米軍占領下のいま,イラクの大地は劣化ウランで汚染され,市民は疲弊しきっていた上に失業に見舞われていた.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
58
家を爆撃された老人は、廃墟に座り空を見上げて泣いている。少年は右手を失い、ブッシュの馬鹿野郎と喚く事で痛みに耐えている。人間の盾として反戦を訴えるアメリカ女性のその微笑みは、背後に上る煙に無言で抗う。劣化ウラン弾を受け放射能に塗れた戦車が街中に放置され、白血病や癌を患う子供がどんなに増えても米政府は関与を認めないそうだ。浮腫のため片目の塞がった子供の顔を見ていて、我が息子の闘病を思い出した。どんな境遇にあっても、子供の眼は、見えない未来を一心に見ようとする。けれどもそれを希望の光と呼んでいいか躊躇われた。2015/06/25
ちんれん
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【新富分館】湾岸戦争、イラク戦争とはなんだったのか。結局攻撃したアメリカが間違っていた、と言う結論になる戦争写真集。モノクロだから何とか見えたが、カラーでは正視出来なかった。2013/04/14
gou
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…劣化ウラン弾。白血病やガンとの因果関係が証明できないらしい…。本当に、戦争はひどいなぁ…。こんなんなら人類などさっさと滅びてしまえばいいのに、とか思う。2008/07/31
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