出版社内容情報
「環境」という言葉の意味は,この世紀に大きく変わりました.公害から地球環境問題へ,生存の根を枯らす,人類的な病の自覚へ.負の蓄積への警鐘を鳴らし,根本的な価値転換を探ったテキスト群-未来への埋もれた指針を求めて.
内容説明
環境問題の歴史と現在―私たちは希望を語り始めることができるのか。「ヒトの危機」を再考する。
目次
1 20世紀を読む(グローバリゼーションとローカリゼーション―権力・環境・貨幣・情報;20世紀都市を語るまなざし―都市文学・都市エスノグラフィー・考現学;廃虚としての現代都市―ヒロシマ、タンゲ、イソザキ;ハイテクノロジーと環境)
2 20世紀の水源(動物農場とハイテク農場;普遍記号学と人間機械論;アンチ・コスモスと都市;「宿命」としての全体―20世紀ロシアにおける全体性文化と知識人)
3 20世紀の臨界(成長の限界と人間・生命の危機;公害から地球環境問題へ;居住空間への眼差し;地球環境変容の政治学)