出版社内容情報
20世紀の歴史的・社会的現実と苦闘して形成されながらも,今日の世界を覆う新しい事態にゆらぐ社会科学.その全体像を描きながら社会科学の新しいパラダイムを提唱する本講座は,混迷する現代世界の諸問題を解明する.
目次
1 ウィーン学派と世紀末
2 「神々の闘争」と「アノミー」
3 マルクス主義とヘゲモニー
4 全体国家とエコポリティクスの思想―その大熊信行の場合に見る可能性について
5 合理化と計画化―危機の時代の社会科学
6 進化論の視点から―ハイエクとポパー
7 近代化論とイデオロギーの終焉
8 システム論の展開―パーソンズからルーマンへ
9 公共性の再構築に向けて―思想史の視座から
10 民主主義再考