出版社内容情報
過渡期にある現代社会主義経済の情報ネットワークと再生産構造を総合的に分析する.市場制への移行や完全雇用の経済学的分析,慢性的不足経済の分析,新たな情報ネットワークの設計等を試みる.
内容説明
本書は、ソ連・東欧文献や既成のデータの中から現代経済学一般の発展にとって重要だと考えられる諸成分を抽出し、それらを政治経済学的アプローチ、数理経済学的アプローチ、コンピュータ・シミュレーション・アプローチという3つの接近方法を用いて一層展開することを試みたものである。
目次
第1章 社会主義経済の基礎理論
第2章 位階的組織の調整メカニズムと市場メカニズム
第3章 社会主義経済の動学的多部門モデル
第4章 最適計画‐価格論のソ連経済への適用
第5章 ソ連経済の再生産構造―1972、1977年MPS型「基本価格」表示産業連関表による分析
第6章 ハンガリー経済の再生産構造―1971‐1979年SNA/競争輸入型接続産業連関表による分析