出版社内容情報
「教育自由化」による混乱,「日の丸・君が代」の強制,強まる教師への圧迫,性教育への介入….悪化する教育環境に対していま何ができるのか? 粘り強く各地で日々活動する市民・教師たちの生の声を伝える.
目次
「従軍慰安婦」の授業へのバッシング―攻撃に抗して(東京)
壊された卒業式―国立で何が起こったか(東京)
「日の丸・君が代強制」抵抗の輪へ(東京)
東京都教育委員会の障害児学校への不当介入を許さない(東京)
ジェンダー平等教育へのバッシング―らしさの押し付けやめて(東京)
子どもを一層追い詰める教育基本法「改正」(東京)
沈黙をやぶって(京都)
枚方「君が代」訴訟から見えること(大阪)
「日の丸・君が代」強制に予防訴訟を起こす(東京)
福岡「愛国心」通信表問題から考えたこと(福岡)〔ほか〕
著者等紹介
高橋哲哉[タカハシテツヤ]
1956年生。東京大学教授。哲学
大内裕和[オオウチヒロカズ]
1967年生。松山大学助教授。教育社会学
三宅晶子[ミヤケアキコ]
1955年生。千葉大学教授。イメージ文化論
小森陽一[コモリヨウイチ]
1953年生。東京大学教授。日本近代文学
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感想・レビュー
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katoyann
15
「教育基本法の改悪は、この国を、アメリカとともに無法な『戦争をする国』に大転換し、戦争を担う『お国のための子ども』をつくるねらいの中で行われようとしています」(本書56頁小森陽一氏の発言)。まさにまさに。「憲法改悪」をするために国民投票をする必要があり、そのために、学校教育現場から国民の意識を「戦争をする国」の選択へと向かわせるという目論見が教育基本法改正にはあると小森氏は言う。教育基本法改正後から着実にその方向に進んできているのが怖い。2021/01/31
入江・ろばーと
0
ただただ気持ち悪い。教育の場を自らの政治主張の場にするなよ……2017/06/20