出版社内容情報
1914年(大正3年)刊行 漱石の自装.表紙に『康熙字典』の「心」からの引用・表見返しにars longa
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かさかさ
10
旧字体に惹かれて手に取ったが、漢字には全てふりかなが振ってあったので読めない事はなかった。随分若い頃に読んだきりで、細部は忘れていたが、先生の考えや行動がどうこうより、そのこころの内が丁寧に書かれている作品だったのかと思い出した。2015/01/04
すももとうさぎ
9
高校の教科書で読んだのが初めて。Kを裏切ってお嬢さんと結婚したのちも後悔や自責の念にかられる「先生」。再読してから、「不機嫌は悪」というゲーテの言葉ってこういう意味なのかなと思った。後悔で暗く沈んでいる先生の態度からは、自分の妻になったお嬢さんへの思いやりが感じられない。2013/01/02
白いカラス
1
大正時代にこんな素敵な装丁の本で読んでいたのだと思うとそれだけでウキウキしてしまいました。2017/09/14