出版社内容情報
インダス文明から現代の写真表現まで4500年にわたりインド亜大陸に生起した壮大な美の歴史.諸宗教との関係,美術家の社会的地位,交易や旅行の影響などを検証し,その「多様性」と「連続性」をダイナミックに描きだす.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
路人
2
来月から受講予定のオンライン講座テキストの和訳本。読んでいる人はあまりいないだろうと思ったが、それでも登録9件はさすが読書メーター。インド美術は、ごちゃごちゃし過ぎて、なんとなく肌に合わず反発していた。これを読んで少しは馴染んだのであれば良いが。章を読み進めながら、10月と1月のインド国内旅行を計画してみた。2018/08/25
OKKO (o▽n)v 終活中
2
始原の仏像について、欧米人も日本人もインド人もそれぞれの都合でバイヤスかかった見方するのはしょうがないが、日本人の論文だけ読んでちゃダメよ。そこでインド人学者さん登場 ◆カニシカ王の貨幣をもってしてその時代に仏像が作られたのは間違いないとする。先行するのがガンダーラかマトゥラーかについては、カニシカ即位78年説を採り、カニシカ+ブッダコインとマトゥラー出土の仏像の銘文を論拠に、マトゥラーが10年ぐらい早いようだと結論する ◆……10年ぐらいどうでもいいじゃん、と心底思う。面白いけど不毛な議論だなあ。2013/11/22