内容説明
現実の場面での言語の使われ方や、複数の文にわたる言語現象について、最新の研究成果を解説する。具体的な状況のもとでの聞き手による発話解釈のメカニズム、複数の文のつながりである談話の意味解釈、そして整合性と結束性を中心とする談話の分析に続き、対話をコンピュータ上で実現する計算論的アプローチについて紹介する。岩波講座「言語の科学」の単行本化。
目次
1 語用論の基礎概念(意味論と語用論の区別;発話解釈と含意 ほか)
2 談話の意味表示(文の意味解釈から談話の意味解釈へ;談話の中における文の意味解釈 ほか)
3 談話分析:整合性と結束性(談話分析の基本概念;整合性 ほか)
4 対話の計算論的モデル(なぜ計算論的アプローチか;質問応答システムとその限界 ほか)
著者等紹介
田窪行則[タクボユキノリ]
京都大学大学院文学研究科
西山佑司[ニシヤマユウジ]
慶応義塾大学言語文化研究所
三藤博[ミトウヒロシ]
大阪大学大学院言語文化研究科言語情報科学
亀山恵[カメヤマメグミ]
元SRIインターナショナル人工知能センター。1999年逝去
片桐恭弘[カタギリヤスヒロ]
ATRメディア情報科学研究所
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