岩波科学ライブラリー<br> 気候が文明を変える

岩波科学ライブラリー
気候が文明を変える

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  • サイズ B6判/ページ数 116p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000065078
  • NDC分類 451.8
  • Cコード C0344

出版社内容情報

縄文文化から弥生文化への転換,稲の伝来,ミケーネ文明の崩壊などの歴史的できごとが,地球規模の気候変動から統一的に説明できるようになった.気候の変動と文明との関わりを解説し,歴史を見る新たな視点を提供する.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海星梨

4
文明を気候の視点から切り込んだ内容を面白く拝読。土をボーリングして、花粉の含量率から植生を推測し、そこから農耕や畜産を推測する。鉄鋼や造船で栄えていて、農業改革が起きると人口が増加して、開墾され、森林がなくなることで土壌が流出し、農耕ができなくなっていく。気候変動や異常気象、それによって引き起こされた民族移動による社会変動が留めになって文明が崩壊していく。メッチャ面白い。太陽が元気ないと地球全体で気候にまつわる神が崇められるのには、太陽一つで地球全体がメッチャ影響を受けることに地球が急に小さく感じられた。2019/02/07

サロメ

2
紀元前1300年頃滅んだとされる古代ギリシアのミケーネ文明に焦点をあて、気候の変化(寒冷化)が文明に与えた影響を論じている。 土壌をボーリングして年代ごとの花粉の分布を調べることで、その時代にどのような植物がどれくらい茂っていたかが分かり、そこから気候が推測できるというもの。それによると、まさしく紀元前1300年頃に地球規模の寒冷化が起きていたそうだ。 世界史上に頻繁に登場する文明の衰退とそれに影響を与える民族移動は、地球規模の気候変動に依っているという解釈はその通りだと思う。2011/12/25

takao

0
よく書かれている2016/02/26

ホンドテン

0
所有というか、親の蔵書。ミケーネ文明末期を事例研究とした科学手法による歴史研究の紹介。プラントオパールによる植生推移解析手法はこの頃からと感慨。2024/05/05

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