出版社内容情報
権力国家の象徴である怪獣リヴァイアサンと平和の使者ハト,いずれも聖書に起源を求めることのできるシンボルである.人類史における権力をめぐる闘争をこの象徴のもとに読み直し,平和への祈りの有効性を説く.
内容説明
権力国家の象徴である怪獣リヴァイアサンと平和の使者ハト、いずれも聖書に起源を求めることのできるシンボルである。人類史における権力をめぐる闘争をこの象徴のもとに読み直しつつ、カール・バルト、ボンヘッファーにおける反ナチ抵抗思想の今日的意味を確かめ、平和への祈りの有効性を説く、国家と平和へのユニークな学際的研究。
目次
1 平和のハト―平和のシンボルの精神史
2 リヴァイアサンとビヒモス―聖書的シンボルの政治学
3 カール・バルト―政治的・神学的評伝
4 ボンヘッファーと日本―政治宗教としての天皇制ファシズム
5 福音と平和―《山上の説教》の問いかけるもの