「強さ」の時代に抗して

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000013987
  • NDC分類 194
  • Cコード C0014

内容説明

一人の信仰者として、右傾化する時代に警鐘を鳴らす。「弱いときにこそ強い」。聖書の言葉に拠りつつ、社会思想としてのキリスト教を生きる。六〇年代末の大学闘争、韓国の民主化闘争など自ら深く関与した運動の記録と状況への発言、フェミニスト神学への真摯な応答の努力…時代と一貫して批判的に向き合いながら、多くの思想が陥った硬直から遠く、リアルでしなやかな眼差しを失わなかった思想による、もう一つの戦後史。

目次

1 弱いときにこそ(イエスと現代―「強さ」志向の時代に抗して;キリスト教は寛容でありえたか―イエスと原始キリスト教の視点から;イエス・キリストと私;イエスの出来事が示すものは何か ほか)
2 闘いの中で(共に「子」となる努力を;キリスト教主義大学の存立は可能か;「建学の精神」としての「キリスト教主義」―「大磯事件」(一九六四年)と「大学闘争」(一九六八‐六九年)を中心に
大学の「理念」批判の視座によせて ほか)

著者等紹介

荒井献[アライササグ]
1930年生まれ。専攻、新約聖書学。東京大学・恵泉女学園大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。